藤原宗介と同じ高校に通う一年生。弓道部に所属している。
大和撫子というのに相応しいおしとやかで穏やかな性格をしている。

二年生の二階堂麗子とは仲が良く、一緒にいることが多い。
実家はお金持ちであり、麗子とは家族単位で仲がよく
麗子は雛子の家に一緒に住んでいる。

高校一年生でありながら、婚約者（既に亡くなっている）がいた。

時の冒険者 ～荒ぶる時代の波を越えて～

物語が始まった当初、普通の高校生であったが、
仲が良い二階堂麗子が時の冒険者になったことで
藤原や亜美たちが妖怪と戦っていることを知る。

その後、婚約者であったクロードの命日が近づき
亡くなった日のことを思い出してきてしまったため
だんだん元気を無くし、クロードの墓に訪れることが増えていく。

それを藤原に気に掛けられ
気晴らしに遊びに行くことを提案されデートに出かけ、
元気を取り戻し始めつつあった矢先、二人の前に
死んだはずの雛子の婚約者クロードが現れる。

このクロードはクロノス五芒星集の蒼竜が
化けていただけの偽者であったが、雛子は目の前にいるクロードに対して
完全に気持ちが傾いてしまい、クロードの誘いに乗り連れ去られてしまう。

そして、時の冒険者総出が雛子を探し始め
藤原と麗子がクロードに化けた蒼竜を追い払うことに成功する。

雛子が妖怪に狙われていることが明らかな状態となり
藤原たちに時空の神殿へと連れていかれ、
時の術者が雛子の中に眠る魔力を解放する。

まだクロードのことを吹っ切れていない状態を心配する藤原に
もう過去を引きずったりはしないので、大丈夫と決意を顕わにする。

しかし、その日の夜、蒼竜が化けたクロードの声が聞こえ
雛子はその声に導かれ、幻の中に意識が入ってしまい
クロードが事故死した山へと向かった。

山に向かった雛子を麗子が目撃していたことで
藤原を緊急招集し、雛子を追う。

藤原と麗子がクロードが事故死した山に辿り着くと
蒼竜がクロードが山で転落死したという雛子の記憶を再現し
蒼竜が化けているクロードだけではなく、雛子も道ずれにして葬ろうとしていた。

そこを藤原の介入により、クロードのポジションを藤原に入れ替えられてしまう。
蒼竜は雛子と藤原を同時に始末するという計画に切り替えたが、
ギリギリのところで雛子が正気を戻し、二人は九死に一生を得る。

そして、藤原、雛子、麗子の三人で蒼竜を追い込む。

蒼竜の敗北が確定的になったところで再びクロードに化けて
雛子を惑わそうとしたが、雛子は正気を保っていたため効果はなかった。

雛子は自分を惑わし、殺そうとした蒼竜相手に
少しの間でも、クロードに会わせてくれたことを感謝した。

その後、蒼竜は打つ手を亡くしてしまい、
茶番が過ぎたと総帥であるクロノスの逆鱗に触れ殺されてしまう。
この時はクロノスとは戦えるほどの力はなく、クロノスが見逃してくれている。

蒼竜との出来事の後から、数カ月ほど経過し、クロノスとの決戦が目前に迫っていた。
そのとき、時の術者によりさらなるパワーアップを成功させた。

そして決戦当日となった時、
そこにいたのはクロノスではなく、自身をパワーアップさせた時の術者だった。

時の術者の正体は、クロノスであり、今まで雛子たちにクロノス五芒星集と戦わせていたのは、
雛子たちを時の冒険者として成長させ自分の配下とし、別の並行世界に君臨する混沌の神カオスを倒すためであった。

クロノスは協力するのであれば、この世界の平和を約束したが、藤原がこの提案を拒絶し、
藤原や他の仲間たちと力を合わせ、クロノスと戦い勝利を納めた。

クリスマス後、倒したはずのクロノスが復活し、藤原単身連れ去られてしまう。

藤原を助けるために仲間と協力し、クロノスと戦おうとするが、
クロノスは新たな時の冒険者とされる徳川家康たちを召喚する。
それと同時に逃げたはずの黄竜が現れ、クロノスを殺す。

次に黄竜が時空神サトゥルヌスとして、雛子たちの前に立ちはだかり、
雛子を始めとする時の冒険者と過去からやってきた徳川家康たちと共に
時空神サトゥルヌスを倒し、一連の騒動に終止符が打たれる。

時の冒険者2 ～未来への鍵～

時空神サトゥルヌスを倒し迎えた元日の初詣に
藤原と亜美が神社に来ているのを皆川葉子の提案でこっそり後を付けてきていた。
そこで、藤原と亜美が未来へと召喚されるのを目の前で目撃する。

その後の登場はなく、冒頭だけのゲスト出演である。

時の冒険者3 ～愛は惜しみなく与う～

部活（弓道部）の試合が近く、熱心に練習をしていたこともあり
物語の最初は本筋の話にはまったく絡んでこない。

週末に弓道の試合があるから見に来てほしいと
藤原と会話をしているシーンがあり、応援に行くことを約束している。

このときも麗子と一緒にいるため
麗子との仲の良さは相変わらずであると言える。

その後、アカシック・レコードの使者によって
パワーアップして復活した時空三魔王が魔力を失い
戦う力がまったくない元妖怪（朱雀）の皆川葉子を狙って
襲ってきたので、明日香、麗子、優樹菜と共に戦うが
時空三魔王が圧倒的に強かったため、瀕死の重傷を負う。

未来から戻ってきた藤原、亜美、クレアと
力を取り戻した葉子で時空三魔王を倒し、
その後、負傷した雛子たちは未来のAOTの医療施設で治療を受ける。

治療完了後に、現代の仲間や未来の仲間、
そしてサトゥルヌスとの決戦で知り合った徳川家康や
三大武将と共にアカシック・レコードの使者や復活した敵を倒す。

すべての戦いが終わったかのように思えたが、
未来で倒したはずのギルバート・マックスウェルが新たな敵として現れる。
目的はアカシック・レコードの使者と同じものであった。

最終決戦の場は、時空の狭間となり、ギルバートの本当の姿が、
アカシック・レコードの使者と同じ力を有した時空神サトゥルヌスであったことを知る。

仲間たちと力を合わせてサトゥルヌスと戦い、勝利を納めたが消滅するに至らなかったが、
別の並行世界から現れたアカシック・レコードの使者ゼロの圧倒的な力の前にサトゥルヌスは消滅し、戦いを終えた。

時の冒険者SVD あの男の心を独占せよ

バレンタイン当日に亜美たちは学校中の女子に大人気の藤原に
チョコを渡すための愛の略奪戦争を繰り広げている最中、
雛子はチョコレートが好物だったクロードの墓に手作りのチョコを供え物として持って行った。

時の冒険者本編でクロードの死を乗り越えたはずだったが
チョコレートを美味しそうに頬張っている姿を思い出してしまい
また悲しみが強くなっていった。

そんなとき、幽霊体となったクロードが現れ
雛子を励まし、クロードの死を完全に受け入れ前に進む決意を果たす。

その後、藤原に義理チョコを渡すのだが、
これを亜美に見られ、本命チョコと勘違いされてしまい
藤原と亜美の仲を裂く原因を作ってしまった。

亜美のただの勘違いとは言え、
勘違いさせてしまったことを申し訳なく思っていた。

しかし、藤原は雛子が悪いわけではないと
弁明しているので、気持ちとしては救われていた。